HTML5が廃止されHTML Living Standard へ

HTMLはホームページを作る上で必要不可欠、、、
というより、ホームページそのものであり、ホームページのために作られたマークアップ言語ですよね。

その最新版であるHTML5についてなんですが、最近まで気付かなかったです、2021年1月末で廃止となっていました。

 

情報知るの おそっ!!

 

HTMLが使えなくなる?!

廃止って、じゃあHTMLが使えなくなったらどうなっちゃうの?

と思うのですが、HTML5のアップデートが終了となりましたが、似たものが既に存在し、そちらでこれまでとほとんど変わりないように使用することができるようになっています。

その仕様ですが、「HTML Living Standard」と言います。

 

HTML Living Standardとは?

ん?結局HTMLなの??

と思いますよね。

細かくは異なる点などもありますが、今までのHTML5とほとんど変わりがなく、これからも同じマークアップができるのがHTML Living Standardということになり、WHATWGという組織が開発しています。

 

W3CとWHATWG

そもそも、HTMLの仕様を取りまとめているのがW3Cという組織です。
この組織がこれまでのWEBに関することを決めてくれています。

 

HTMLもW3Cが仕様を取りまとめていましたが、その後2004年に出てくるのがWHATWGという組織です。

 

このWHATWG(わっとだぶりゅじー)とは、2004年にIT企業のApple、Mozilla、Operaの3社によって設立された組織で、何が違うかというと、W3Cと別路線でHTMLの仕様を作ろうとしている組織になります。

 

WHATWGはブラウザ側の表現を中心とした考え方をメインにおいており、ユーザー側や開発者側の意思をうまく汲み取ってHTMLへ反映しようとしている大変ありがたい考え方の組織です。

 

この2者間は、今まではうまく共存しながら結局のところHTML5の仕様として棲み分けながら開発をしてくれていましたが、2019年3月に「HTML Living Standard」を標準マークアップ言語として合意がされ、2021年3月にHTML5が廃止となり、新しく(というよりWHATWGが引き続き)「HTML Living Standard」をスタートすることとなったわけです。

 

W3CはHTMLの仕様を単独で策定するのをやめ、WHATWGに協力していくこととなり、仕様をWHATWGがサポートした後にW3Cが承認していくこととなります。

 

そもそも、考え方が違うんですよね、W3C側とWHATWG側とは。

 

ちゃんと決め事として正式アプデを行おうとしているW3Cと、常にアプデし続けようとするWHATWG側。どちらがいいというより、考え方の違いとスピード感の違いが大きい感じがします。

 

W3Cがバージョン管理などをし続け、WHATWGの仕様を取り込んできたHTML5でしたが、2021年1月末の「HTML Living Standard」への移行によって、完全にHTMLの規格が廃止となってしまいました。

 

HTML Living Standardの今後

「HTML Living Standard」はというと、急にパッと出てきた仕様ではなくて、WHATWGがずっと開発してきています。現在の元となっているものは、2011年10月からずっと続いているのです。

 

しかし、こうも2つのバージョンがあると、作り手の方も困ってしまいますよね。
統一した方がいいのは当たり前ですが、先の理由により、考え方の違いによって、2つに別れてしまったHTML論争も、この2021年1月で一旦幕を閉じることとなったようです。

 

そんなことを調べながら、確認しながらこの記事を書いていますが、つい数週間前までHTML5が廃止されたことを全く知りませんでした私は、もっと情報集めを日々しないといけないなと思ってます。